2007年 03月 18日
une sculpture horizontale
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日本に帰ってきて最初に聞いたニュースの一つが、各地で金属の溝蓋や車止めの盗難があいついでいるということ。
一体なんで金属が盗まれるのか? 戦争でも始まるのか? わけがわからなかったが、金属という点に注目して風景を見ると、それなりに面白い現象が目にとまる。
実家の近所の駐車場の前に、黄色く塗った木製パネルの溝蓋がある。水まわりなので、本来金属であるべきところ、即席で置き代わってそのままになっている気配。
どれも異なる不ぞろいな長さといい、個々ばらばらな朽ち具合といい、黄色とさびたトタンのシャッターとのコントラストといい、すばらしい「水平彫刻」に何度も足をとめさせられる。
シャッターが開いて、車が溝蓋のうえを通るところを見てみたいと思うが、おそらく開くことはないのかもしれない。
by peuleu
| 2007-03-18 15:53
| 現世観察