2007年 06月 17日
Contrepoint au Louvre
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フランスの美術館では、ポンピドーが開館したころ(1977)から、歴史的コレクションと現代美術の対話をはかる企画展がたびたび開かれているが、近年はオルセーやルーヴルでも定期的に現代美術展が開かれる。観客啓蒙と芸術振興という文化政策からだが、有名美術館をおとずれる観光客は、現代美術の作品をどう見ているか? 例えば、日本の団体客、新婚さんたちは?
それはともかく、現代美術家を招いてルーヴルのコレクションと対話する作品展"Contrepoint III : de la sculpture"が6月25日まで開かれているというので、6月17日の日曜日、久しぶりにルーヴルに足を運んだ。
2004年からはじまって今年で3回目らしいが、今回は彫刻がテーマ。Richelieu館の二つの中庭の空間を中心に、木や大理石など、古来変わらぬ彫刻の素材・技術と、樹脂やアルミ、鏡や光などの新素材を使う現代彫刻をつきあわせる。こういう対話型の作品制作は僕の研修テーマでもある。
だが、一昨日までのパリVIIIでのワークショップの疲れから、あまり思考力が働かない。ただ漫然と見物しただけになってしまった。
Giuseppe Penone
一八番の作品。これで何と対話してるのか? 忙しかったのか?
アルテ・ポーヴェラの好きな作家だったが、今はパリのボザールの教授になっている。
Didier Trenet
知らない作家。
Elisabeth Ballet
アメリカ人作家らしい。皮肉のつもりか?
Jacques Vieille
知らない作家。イチゴを無限大記号のかたちの培地に栽培している。
世話しているのが作家かな?まさか・・ Luciano Fabro
《空の尻 Cul de ciel》という題。白大理石の空が巻物になって、赤大理石の大地と性交している。この石張りの展示空間にはもっともふさわしい材質。空が巻物になるというのがいい。優雅だ。 Claudio Parmiggiani
知らない作家。
Richard Deacon
これはディーコンの作品ではなく、その着想源になった北方ゴシックの木彫。エロティックだ。イギリス人のディーコンも今はパリのボザールの教授。 Anish Kapoor
紀元前8世紀のメソポタミア彫刻の展示室の中央に、高さ2m、長さ8mの湾曲する両面鏡を置いた。鏡は金属に蒸着? 金がかかっただろうな。
カプーアの鏡の横にあるメソポタミアの獅子の彫刻が、身体半分、表面の仕上げが未完成、いや荒らされていることに気がついた。
これは彫刻ではなく、彫刻の支え棒。だが近辺ではもっとも彫刻的に感じた。
やはり僕が刺激を受けるのは、美術作品よりも、その周縁や外側にあるものらしい。
それはともかく、現代美術家を招いてルーヴルのコレクションと対話する作品展"Contrepoint III : de la sculpture"が6月25日まで開かれているというので、6月17日の日曜日、久しぶりにルーヴルに足を運んだ。
2004年からはじまって今年で3回目らしいが、今回は彫刻がテーマ。Richelieu館の二つの中庭の空間を中心に、木や大理石など、古来変わらぬ彫刻の素材・技術と、樹脂やアルミ、鏡や光などの新素材を使う現代彫刻をつきあわせる。こういう対話型の作品制作は僕の研修テーマでもある。
だが、一昨日までのパリVIIIでのワークショップの疲れから、あまり思考力が働かない。ただ漫然と見物しただけになってしまった。
一八番の作品。これで何と対話してるのか? 忙しかったのか?
アルテ・ポーヴェラの好きな作家だったが、今はパリのボザールの教授になっている。
知らない作家。
アメリカ人作家らしい。皮肉のつもりか?
知らない作家。イチゴを無限大記号のかたちの培地に栽培している。
世話しているのが作家かな?まさか・・
《空の尻 Cul de ciel》という題。白大理石の空が巻物になって、赤大理石の大地と性交している。この石張りの展示空間にはもっともふさわしい材質。空が巻物になるというのがいい。優雅だ。
知らない作家。
これはディーコンの作品ではなく、その着想源になった北方ゴシックの木彫。エロティックだ。イギリス人のディーコンも今はパリのボザールの教授。
紀元前8世紀のメソポタミア彫刻の展示室の中央に、高さ2m、長さ8mの湾曲する両面鏡を置いた。鏡は金属に蒸着? 金がかかっただろうな。
やはり僕が刺激を受けるのは、美術作品よりも、その周縁や外側にあるものらしい。
by peuleu
| 2007-06-17 22:41
| 現世観察