2007年 05月 28日
Abbaye de Maubuisson
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5月27日、雨の日曜日、Pontoiseの一つ手間の駅Saint Ouen l'AumôneにあるAbbaye de Maubuissonに出かけた。Gare de NordからC線で約30分。
ここは、歴史遺産である13世紀の修道院を現代美術の展示・普及に活用する現代美術館で、パリ郊外の現代美術機関のネットワーク"Tram"にも属している。
荒廃していた建物が1977年にVal-d’Oise県に買い上げられ、修復されて1987年から一般公開されている。2004年から、歴史遺産のサイトスペシフィックなあり方と作品の関わりを重視する個展形式の展覧会を年に2回ほど開いている。
タイトル通り、現代という時代を意識した政治的社会的メッセージの濃厚な絵画、彫刻、インスタレーション、映像群で、すべて知らない作家ばかりだったが、それなりに新鮮であった。展示期間も約5ヶ月と長く、展示空間もゆったりしていて、好印象をもった。
「青少年の感受性を害するかもしれないイメージが含まれています」との注意書きがあったが、地元の人たちなのか、雨にも関わらず、少なくない家族連れが訪れて作品を楽しんでいた。
郊外の芸術関係施設を訪れると、フランスがいかに芸術の普及に力を入れているかがわかり、ちょっとうらめしくなる。
それにしてもこのところ、水、水、水・・・・
by peuleu
| 2007-05-28 21:35
| 現世観察