2006年 12月 29日
Peinture murale de L-C
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ル・コルビュジエ財団のあるラ・ロシュ邸では、2006年11月15日から2007年1月20日まで、ル・コルビュジエの壁画展を開催している。
中心は、セーブル通り35番地にあった建築事務所の奥の壁に彼が描いた壁画(3.82x3.50m、エナメル塗料と油彩)で、2年間にわたる修復後の初公開。
1948年の復活祭 Pâquesのあった週末、所員が出払っている4日間のあいだに、壁に打ち付けた合板にル・コルビュジエが一人で描いたという。モチーフは裸婦と貝殻。
作品集第5巻に図版が掲載されているが、長らく非公開だったらしい。
同じ1948年、彼はパリ国際大学都市のスイス館の壁画も描いている。
これはコラージュによる下絵。
スイス館のサロン(Salon courbeというらしい)の壁画。同じく合板パネルに描いていて修復されているが、こちらの方が出来がよい。
スイス館のサイトに詳しい説明あり→*。
これは、スイス館でやっていたローザンヌの若手作家Florian Javetの個展の作品。
柱の線画を宙に浮かせて、ル・コルビュジエの建築/壁画と対話している。
*スイス館やスペイン館ではよく現代美術展も開かれるが、芸術色の薄い日本館では皆無。
自分の空間を自分の壁画で活気づけれる建築家はル・コルビュジエ以外にいないのではないか。絵を描きたくてたまらない絵描きとしての経験が、色彩で空間を構想することを導いた。
絵を描けない建築家や建築史家・美術史家が膨大なモノクロのル・コルビュジエ研究を積み重ねている。CADでしか設計できない今の建築家の作り物に、ル・コルビュジエの建築が持つ官能的な身体性が乏しいのは当然かもしれない。
パンフレットに載っていた彼の壁画リストを転載しておく。
・1936 Maison de Jean Badovici, Vezeley
・1939 Cap Martin, Villa E.1027(8点)
・1940 Paris, XXe, Rue de la Bua.
・1948 Atelier LC, 35 rue de Sèvres
・1948 Pavillon Suisse, Cité Universitaire Internationale de Paris
・1950 Restaurant de Thomas Rebutato "À l'Etoile de Mer", Roquebrune-Cap-Martin
・1951 Maison de Tino Nivola, Lond Island, New York(2点)
・1952 Cabanon, Roquebrune-Cap-Martin
中心は、セーブル通り35番地にあった建築事務所の奥の壁に彼が描いた壁画(3.82x3.50m、エナメル塗料と油彩)で、2年間にわたる修復後の初公開。
1948年の復活祭 Pâquesのあった週末、所員が出払っている4日間のあいだに、壁に打ち付けた合板にル・コルビュジエが一人で描いたという。モチーフは裸婦と貝殻。
作品集第5巻に図版が掲載されているが、長らく非公開だったらしい。
同じ1948年、彼はパリ国際大学都市のスイス館の壁画も描いている。
これはコラージュによる下絵。
スイス館のサロン(Salon courbeというらしい)の壁画。同じく合板パネルに描いていて修復されているが、こちらの方が出来がよい。
スイス館のサイトに詳しい説明あり→*。
これは、スイス館でやっていたローザンヌの若手作家Florian Javetの個展の作品。
柱の線画を宙に浮かせて、ル・コルビュジエの建築/壁画と対話している。
*スイス館やスペイン館ではよく現代美術展も開かれるが、芸術色の薄い日本館では皆無。
自分の空間を自分の壁画で活気づけれる建築家はル・コルビュジエ以外にいないのではないか。絵を描きたくてたまらない絵描きとしての経験が、色彩で空間を構想することを導いた。
絵を描けない建築家や建築史家・美術史家が膨大なモノクロのル・コルビュジエ研究を積み重ねている。CADでしか設計できない今の建築家の作り物に、ル・コルビュジエの建築が持つ官能的な身体性が乏しいのは当然かもしれない。
パンフレットに載っていた彼の壁画リストを転載しておく。
・1936 Maison de Jean Badovici, Vezeley
・1939 Cap Martin, Villa E.1027(8点)
・1940 Paris, XXe, Rue de la Bua.
・1948 Atelier LC, 35 rue de Sèvres
・1948 Pavillon Suisse, Cité Universitaire Internationale de Paris
・1950 Restaurant de Thomas Rebutato "À l'Etoile de Mer", Roquebrune-Cap-Martin
・1951 Maison de Tino Nivola, Lond Island, New York(2点)
・1952 Cabanon, Roquebrune-Cap-Martin
by peuleu
| 2006-12-29 11:32
| 現世観察